猫がウンチをしたあとに走り回る理由｜トイレ後の謎行動を徹底解説！

猫がトイレでウンチをしたあと、突然「ダダダッ！」と走り回る──
そんな姿を見て「何があったの!?」と思ったことはありませんか？

この行動は「トイレハイ」や「うんちハイ」と呼ばれるもので、実は多くの猫に見られるごく自然な習性です。
一見おかしな行動に見えますが、猫なりの理由と本能がちゃんと隠れています。

ここでは、猫がウンチをしたあとに走り回る理由を、生理的・心理的・本能的な観点からわかりやすく解説します。

猫がうんち後に走り回る理由①：本能的な「解放感」

もっとも一般的な理由は、単純に排泄後のスッキリ感です。
猫はもともと神経質な動物で、体内の老廃物を出すことは“危険物を排除する”という意味を持ちます。
ウンチを出した瞬間、体が軽くなり、安心感や解放感を感じて思わず走り回ってしまうのです。

人間でもトイレ後に気分がスッキリするように、猫にとっても「最高にリラックスした瞬間」なのかもしれません。
特に健康な猫ほど、この“うんちハイ”を全力で発揮する傾向があります。

猫は野生の頃、排泄した場所に自分の匂いを残すことを危険視していました。
匂いは天敵や獲物に自分の存在を知らせてしまうからです。

そのため、排泄後はすぐにその場を離れるという本能が残っています。
現代の飼い猫でも、トイレのあとに走り去るのは「ここに長くいたら危ない！」という防衛本能の表れです。

特に屋外で暮らしていた経験のある猫や、警戒心の強い性格の子ほど、この行動が顕著に見られます。

実は、猫の排泄行為は**自律神経（特に副交感神経）**に大きく関係しています。
排泄が終わると、副交感神経から交感神経へとスイッチが切り替わり、体が“活動モード”に入るのです。

この神経の切り替えが刺激となって、一時的にハイテンションになることがあります。
つまり、体の仕組みとして“走りたくなる”状態になっているのです。

この反応は人間の「ランナーズハイ」にも少し似ています。
猫の場合、それがウンチ後に起きるだけなのです。

トイレ後のダッシュが毎回激しく、しかも落ち着かない様子で鳴く場合は、
単なるハイテンションではなくトイレへの不快感や不安を感じていることもあります。

考えられる原因は以下の通りです：

こうしたストレスから「早くこの場所から逃げたい！」という気持ちで走り回ることがあります。
トイレを清潔に保ち、静かで安心できる場所に設置してあげることで、落ち着いた行動に変わることもあります。

まれに、ウンチ後のダッシュが異常に激しい・毎回苦しそうな場合は、
排泄時に痛みや違和感を感じている可能性もあります。

たとえば：

このような場合、排泄後の不快感から逃げるように走り回るのです。
しっぽを下げて走ったり、トイレ後に鳴き声を上げたりする場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

猫が健康であれば、トイレ後のダッシュは自然な行動なので心配いりません。
ただし、落ち着かない様子が続く場合は、次のような対策をしてあげましょう。

猫がウンチをしたあとに走り回るのは、健康で元気な証拠でもあります。
スッキリ感、神経反応、本能的な防衛行動など、猫ならではの理由が重なっているのです。

もし愛猫が毎回元気にダッシュしているなら、「今日も快便だね！」と微笑ましく見守ってあげましょう。
ただし、痛みや不安のサインが見られる場合は、早めのケアを忘れずに。

猫のトイレ後の行動を観察することで、健康状態やストレスレベルを知る手がかりにもなります。
愛猫の“うんちハイ”を通して、ぜひその小さな心と体のサインを感じ取ってあげてくださいね。

それは下記の理由です