🐾実は猫は“飼い主の声”をちゃんと聞き分けている！その理由と驚きの聴覚力

「うちの猫、名前を呼んでも反応しない…」「無視されてるのかも？」
そう思ったことはありませんか？

でも実は、それは聞こえていないのではなく、あえて反応していないだけなんです。
猫は人間が思っている以上に、飼い主の声を正確に聞き分けている動物なのです。

この記事では、猫の聴覚のすごさと、飼い主の声を識別する仕組み、
そして反応してくれるようにするコツを解説します。

👂猫の聴覚は人間の３倍以上敏感！

猫の耳は、まるで「高性能パラボラアンテナ」。
私たち人間が聞こえる音の範囲はおよそ2万ヘルツ（Hz）までですが、
猫はなんと6.5万ヘルツ以上の高音まで聞き取ることができます。

この驚異的な聴力は、野生時代に小さなネズミや昆虫の音を聞き分けて狩りをするために発達しました。
さらに、猫の耳は左右で独立して動くため、音の方向・距離・高さまで正確に把握できます。

💡つまり、猫はあなたの足音や声のトーンを、家のどこにいても識別しているのです。

東京大学の研究によると、猫は複数の人の声を聞かせた場合、
飼い主の声にだけ耳や頭を動かす反応を示したことが確認されています。

この実験では、他人の声では無反応だった猫たちが、
飼い主の声を聞くと明らかに反応を見せたそうです。
つまり猫は、声の特徴・トーン・話し方のリズムを学習して、
「この声＝自分の人間」と認識しているのです。

猫は人間のように言葉の意味を理解しているわけではありません。
しかし、声のトーン・テンポ・感情のこもり方で判断しています。

たとえば、

このように、猫は**「声の音色」や「感情の波」**を敏感に読み取っているのです。

🐾名前を呼ぶときは、いつも同じトーン・優しい声で呼ぶのが効果的。
猫は「音の形」を覚えるので、一定の呼び方を続けることが大切です。

猫が反応しないのは、聞こえていないからではなく、
「今は行く気がないだけ」というケースがほとんどです（笑）

猫は人間のように「呼ばれたら行く」という社会性の高い動物ではありません。
群れで行動する犬と違い、猫は基本的に単独行動をする生き物。
そのため、「今は気分じゃない」「ちょっと面倒」と感じたら、わざと無視します。

しかし、耳はしっかりあなたの方を向いています。
つまり、ちゃんと聞こえているけど、行動しないという選択をしているのです。

猫は飼い主の声を「安全の証」として認識しています。
特に、優しいトーンで話しかけられると、ストレスが軽減されることが研究で分かっています。

長く一緒に暮らしている猫ほど、
飼い主の声を聞くだけで落ち着く・眠くなる・ゴロゴロ鳴くなどの反応を見せることがあります。

💡あなたの声は、猫にとって「母猫の子守唄」のような存在なのです。

猫にもっと反応してもらうためには、声の使い方を意識しましょう。

猫は高音域に反応しやすいため、低い声よりも少し高めの優しい声が効果的。
「〇〇ちゃん〜」のように語尾を伸ばすと、リラックスして寄ってきやすいです。

「叱る」「病院に連れて行く」ときばかり呼ぶと、猫は“呼ばれる＝嫌なこと”と覚えてしまいます。
呼んだあとにごはん・おやつ・なでるなど、良い体験をセットにして学習させましょう。

撫でながら名前を呼ぶと、猫は「この声＝安心」と結びつけて記憶します。

猫は人間の言葉の意味を理解していなくても、
声のトーンやリズムから「怒っている」「優しい」「悲しい」などの感情の変化を察しています。

あなたが落ち込んでいるとき、そっと寄り添ってくるのもその証拠。
猫は声のエネルギーを敏感に感じ取り、空気を読む動物なのです。

猫は、
✔️ 飼い主の声を正確に識別できる
✔️ 声のトーンや感情を感じ取っている
✔️ 気分によって“あえて無視”している

という、とても賢く繊細な生き物です。

「呼んでも来ない＝無関心」ではなく、
むしろ“聞き分けた上で自由に反応している”のが猫らしさ。

あなたの声は、猫にとって安心と信頼のサインです。
今日からぜひ、優しい声で名前を呼んであげてくださいね😺💖