「うちの猫、トイレのあと砂をかけないんだけど…」
「ちゃんと隠さないのはおかしいの?」
猫といえば、排泄後にトイレ砂をサッサッとかけて隠す姿が定番ですよね。
でも、実際には砂をまったくかけない猫も多いのです。
この記事では、猫がトイレのあとに砂をかけない理由と、
その行動に隠れた心理、そして病気やストレスのサインの見分け方を解説します。
🧠猫が砂をかける理由とは?
そもそも猫が排泄物を隠す行動には、本能的な意味があります。
野生の猫は、自分の匂いを隠して敵から身を守るために砂をかけていました。
一方で、ボス猫など強い立場の猫は、あえて隠さず「ここは自分の縄張りだ」と示します。
💡つまり、砂をかける=防御行動、
砂をかけない=縄張りを主張する行動、とも言えるのです。
🐾猫が砂をかけない主な理由
① 自分のテリトリーだから「隠す必要がない」
室内で飼われている猫にとって、家は完全に安全な縄張り。
敵がいないので、「隠さなくても大丈夫」と感じています。
🐱「ここはボクの家だから安心♪」という気持ちの表れなんです。
特に自信がある猫・リーダー気質の猫に多く見られます。
② 性格・習慣によるもの
猫にも個性があり、砂をかけないのは単なる“性格”のことも。
| タイプ | 行動傾向 |
|---|---|
| マイペースな猫 | 途中で飽きて出てしまう |
| 甘えん坊な猫 | 「片づけは飼い主がやって」と思っていることも |
| 神経質な猫 | 砂やトイレ環境が気に入らない |
💡兄弟猫でも「かける派」「かけない派」に分かれることはよくあります。
③ 砂やトイレが気に入らない
砂の質感やトイレの形が合わないと、猫は「かけたくない」と感じます。
よくある不満ポイント:
- 砂が粗くて足に痛い
- 香りが強すぎる
- トイレが狭い
- 砂の量が少ない
💡猫は繊細。人間が感じるよりずっと“足触り”や“匂い”に敏感です。
④ トイレが汚れている
猫はとても清潔好き。
トイレが汚れていると、「もう触りたくない」と砂をかけずに出てしまいます。
チェックポイント:
- 固まりが残っていないか
- トイレの縁や壁が汚れていないか
- においが強くなっていないか
💡理想は1日2回以上の掃除。常に“新しい砂”のような状態が理想です。
⑤ 多頭飼いのストレス・縄張り争い
他の猫が使ったトイレを嫌がることがあります。
「ここは自分のトイレじゃない」と感じると、砂をかけずに出てしまうケースも。
⚠️多頭飼いでは、「猫の数+1台」のトイレ設置が基本ルール。
⑥ 病気・体の不調が原因の場合
砂をかけないのが急に始まった場合は、体調不良の可能性があります。
| 症状 | 疑われる病気 |
|---|---|
| 砂を触りたがらない | 肉球の炎症・怪我 |
| トイレ時間が長い | 尿路疾患・膀胱炎 |
| 出たり入ったりを繰り返す | トイレの痛みがある可能性 |
| 鳴きながら排泄 | 尿石・便秘・痛みを伴う疾患 |
💡「砂をかけない+うずくまる」「鳴く」「頻繁にトイレに行く」は要注意サイン。
🧴猫が砂をかけないときの対処法
① トイレを清潔に保つ
- 1日1〜2回は掃除
- 週1回は砂を全交換
- 本体もぬるま湯で洗ってにおいをリセット
💡消臭スプレーよりも“物理的に洗う”方が猫には安心です。
② 砂を変えてみる
- 紙→おから→鉱物系など、素材を変える
- 無香料タイプにする
- 砂の厚みを5〜7cmに調整
🐾猫がよく使う砂を探すには、2種類を並べて“選ばせる”のもおすすめ。
③ トイレの数を増やす
多頭飼いなら「猫の数+1」が目安。
使い分けできることでストレスが減ります。
④ 優しく声をかけて安心させる
叱るのは逆効果。
「トイレできたね、えらいね」と褒めて安心感を与える方が効果的です。
💡猫は安心していれば、本能的に砂をかけるようになります。
🏥病院に行くべきサイン
| 状況 | 対応目安 |
|---|---|
| 砂をかけない+鳴く | 尿路系疾患の可能性 |
| 何度もトイレに出入り | 膀胱炎・便秘の疑い |
| トイレ以外で排泄する | ストレスまたは体調不良 |
| 排泄後にぐったり | すぐ受診 |
🩺“いつもと違うトイレの仕方”は、健康チェックのチャンスです。


💞まとめ:砂をかけないのは“悪いこと”じゃ
猫が砂をかけないのは、
✅ 安心している
✅ 性格・習慣による
✅ 砂や環境が合わない
といった理由がほとんどです。
ただし、急にかけなくなった・痛がる・鳴く場合は病気のサイン。
トイレ環境を整え、猫の“快適ポイント”を見つけてあげましょう。
🐱「砂をかけない=怠けている」ではなく、
「安心している」「何かを伝えている」行動なのです✨



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