「最近、猫がよく耳をかいている…」「黒いカスみたいなのが出てる…」
そんなとき、単なる汚れではなく耳ダニや外耳炎などのトラブルかもしれません。
猫の耳の中は湿気がこもりやすく、細菌やダニが繁殖しやすい環境です。
放っておくと強いかゆみや感染症、さらには難聴や中耳炎に発展することもあります。
この記事では、猫の耳がかゆがる原因と黒い汚れの見分け方、
そして安全なケア方法と病院に行くべきサインをわかりやすく解説します。
🧠猫の耳がかゆい原因は大きく3タイプ!
猫の耳がかゆくなる原因は主に次の3つです👇
| タイプ | 主な原因 |
|---|---|
| ① 外部寄生虫 | 耳ダニ(ミミヒゼンダニ) |
| ② 感染症 | 細菌・真菌(カビ)による外耳炎 |
| ③ アレルギー・汚れ | 食事・花粉・ほこりなど |
💡かゆみの原因によって治療法がまったく違うため、まずは“見た目と臭い”で判断します。
🦠① 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)感染によるかゆみ
猫の耳トラブルで最も多いのが、**耳ダニ(ミミヒゼンダニ)**の感染です。
🐾特徴
- 耳の中に**黒い粉状の汚れ(コーヒーかす状)**がたまる
- 頭を振る・耳を強くかく
- かゆみが非常に強く、寝ていても耳を気にする
耳ダニは他の猫からうつるため、多頭飼い家庭では全員治療が必要になります。
🩺対処法
動物病院でダニの駆除薬(スポットタイプ・点耳薬など)を使用。
完治までに2〜3週間ほどかかります。
⚠️家庭用の掃除や拭き取りだけでは完全に駆除できません。
放置すると再感染を繰り返します。
🧫② 外耳炎(細菌・真菌性)
耳の中で細菌やカビが繁殖すると外耳炎を起こします。
🐾特徴
- 耳の中が赤く腫れている
- 汚れが茶色・黄色っぽくベタつく
- 強い臭いがする(酸っぱい・生臭い)
- 耳を触ると嫌がる、頭を傾ける
原因は、湿気や耳垢のたまりすぎ、または耳ダニ感染の二次的なもの。
🩺対処法
- 病院で耳の洗浄・抗生物質や抗真菌薬を処方
- 完治まで週1〜2回の通院が必要な場合もあります
💡自宅での掃除で悪化するケースもあるので、自己判断で綿棒を使わないようにしましょう。
🌿③ アレルギー・汚れ・体質的な耳垢
ダニや細菌感染がなくても、アレルギーや汚れ体質の猫もいます。
🐾特徴
- 汚れは薄茶色や灰色で、湿り気が少ない
- かゆみは軽度〜中程度
- 季節や食事によって症状が変化
🩺対処法
- アレルギーの原因(食事・花粉・洗剤など)を見直す
- 週1回程度のやさしい耳掃除で清潔を保つ
- 乾燥しすぎないよう加湿を意識
💡「耳だけでなく顔や体をよくかく」場合は、皮膚全体のアレルギーの可能性も。
🧴自宅でできる正しい耳掃除の方法
猫の耳はとてもデリケート。
間違った掃除をすると、かえって炎症を悪化させてしまうこともあります。
✅準備するもの
- 猫用イヤークリーナー(アルコールフリー)
- コットンやガーゼ(綿棒は使わない)
- ティッシュ・おやつ
🧼掃除の手順
- イヤークリーナーをコットンに染み込ませる
- 耳の入口付近(外側)を優しく拭く
- 中まで突っ込まない!見える範囲だけでOK
- 終わったら褒めておやつをあげる
⚠️「奥の方をきれいにしよう」と思って突っ込むと、耳の粘膜を傷つける危険があります。
🚑動物病院に行くべきサイン
| 症状 | 受診目安 |
|---|---|
| 黒いカスが多い・においが強い | 耳ダニ・外耳炎の疑い |
| 片耳だけをかく・頭を振る | 異物・感染の可能性 |
| 耳の中が赤い・腫れている | 細菌性外耳炎の可能性 |
| かゆみが止まらない | アレルギーやダニ感染の可能性 |
| 掃除してもすぐ再発する | 慢性化の恐れ、要診察 |
🐾特に「黒い汚れ+強いかゆみ」は耳ダニの典型症状です。
🧠耳トラブルを防ぐための予防習慣
- 週1回、耳の中をチェック(色・におい・汚れ)
- 湿気をためない(換気・ドライヤー後の耳乾燥)
- 定期的にブラッシングして清潔を保つ
- 年1回は動物病院で耳チェック
💡「早期発見」こそ最大の予防。少しの違和感を見逃さないようにしましょう。
💞まとめ:猫の耳の黒い汚れは“SOSサイン”かも!
猫が耳をかゆがるときは、耳ダニ・外耳炎・アレルギーの可能性が高いです。
✅ 黒い粉状の汚れ → 耳ダニの疑い
✅ ベタつく茶色の汚れ+臭い → 外耳炎の可能性
✅ 軽いかゆみ・薄茶色の汚れ → アレルギーや体質
🐱日常チェックと正しいケアで、猫の耳トラブルは防げます。
早めの対応で「かゆみゼロの快適な耳」を保ってあげましょう👂✨



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