猫は好奇心旺盛で、人間の食べ物にも興味津々。
しかし、私たちが普段食べている食材の中には、猫にとって“毒”になるものがたくさんあります。
「ちょっとだけなら大丈夫」と思って与えた食べ物が、
実は命に関わる中毒症状を引き起こすことも…。
この記事では、猫が絶対に食べてはいけない危険な食べ物10選を、
理由と症状を交えてわかりやすく紹介します。
⚠️猫に人間の食べ物を与えてはいけない理由
猫と人間では、体の構造も代謝の仕組みもまったく違います。
人間が安全に消化できる成分でも、猫の体には有害に働く場合があります。
特に注意したいのは、
- 中毒を起こす物質(例:アリルプロピルジスルフィド、テオブロミンなど)
- 腎臓・肝臓に負担をかける成分
- 消化不良を起こす食品
これらは、少量でも嘔吐・下痢・痙攣・最悪の場合死亡に至ることがあります。
🍫① チョコレート
危険度:★★★★★(命に関わる)
チョコレートに含まれる「テオブロミン」は、猫の神経や心臓に強い毒性を持っています。
少量でも中毒を起こすことがあり、特にビターチョコレートは危険です。
主な症状:
・落ち着きがなくなる
・呼吸が速くなる
・震え、痙攣、嘔吐
・重症の場合は昏睡状態に
💡板チョコ半分(約50g)で、体重3kgの猫に致死量に達する可能性があります。
🧅② ネギ類(玉ねぎ・長ねぎ・にんにく・ニラなど)
危険度:★★★★★
ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、
猫の赤血球を破壊し、貧血や血尿を引き起こします。
主な症状:
・元気がなくなる
・食欲不振
・尿が赤くなる(血尿)
・息切れ、黄疸
⚠️調理済みのハンバーグやスープにもネギ成分が含まれるので要注意。
🍇③ ブドウ・レーズン
危険度:★★★★☆
猫が食べると、急性腎不全を起こす危険があります。
原因物質はまだ特定されていませんが、犬と同様に猫にも有害とされています。
主な症状:
・嘔吐、下痢
・食欲不振
・脱水症状
・尿が出にくくなる
💡レーズン入りパンなどにも注意!ごく少量でも危険です。
🍶④ アルコール(お酒・みりん・料理酒)
危険度:★★★★★
アルコールを分解する酵素が猫にはほとんどありません。
そのため、少量でも中毒を起こします。
主な症状:
・ふらつき、興奮
・呼吸困難
・低体温、昏睡
・最悪の場合、呼吸停止
💡みりんやワインソースなど“料理用”にもアルコールが含まれています。
🍳⑤ 生の卵(特に白身)
危険度:★★★☆☆
生卵の白身に含まれる「アビジン」が、
猫の体内で**ビタミンB群(ビオチン)**の吸収を妨げ、皮膚や被毛のトラブルを引き起こします。
主な症状:
・毛の艶がなくなる
・皮膚炎
・食欲不振
💡加熱すれば問題ありませんが、“生卵かけごはん”は厳禁です。
☕⑥ カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶)
危険度:★★★★☆
カフェインも猫にとって有害な成分。
神経を刺激して、不整脈や痙攣を引き起こすことがあります。
主な症状:
・興奮・落ち着かない
・呼吸が速い
・心拍数の上昇
・震えや痙攣
💡コーヒーの香りを嫌う猫も多いですが、誤飲には注意しましょう。
🐟⑦ 生の魚(特に青魚)
危険度:★★★☆☆
生魚に含まれる「チアミナーゼ」という酵素が、
ビタミンB1(チアミン)を破壊してしまい、神経障害や食欲不振の原因になります。
主な症状:
・ふらつき
・けいれん
・食欲低下
💡焼き魚・煮魚など加熱すれば問題ありません。
🍖⑧ 加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコンなど)
危険度:★★★☆☆
塩分や添加物が多く、猫の腎臓や肝臓に負担をかけます。
特に塩分は猫の体にとって過剰になりやすく、長期的に病気の原因になります。
主な症状:
・のどの渇き
・尿量の増加
・高血圧や腎不全リスクの上昇
💡「味がついた肉」は絶対に避けましょう。
🧈⑨ 牛乳・乳製品
危険度:★★☆☆☆
意外かもしれませんが、猫は乳糖を分解する酵素が少ないため、
牛乳を飲むと下痢を起こすことがあります。
主な症状:
・下痢・軟便
・お腹の張り
💡与えるなら「猫用ミルク」を選びましょう。
🥑⑩ アボカド
危険度:★★★☆☆
アボカドに含まれる「ペルシン」という成分が、
猫の消化器に悪影響を与えることがあります。
主な症状:
・嘔吐
・下痢
・呼吸が荒くなる(重症の場合)
💡少量でも体調を崩す猫がいるため、絶対に与えないようにしましょう。
🐈⬛まとめ:猫の食事は「人間と共有しない」が鉄則!
猫に人間の食べ物を与えると、
少量でも中毒を起こす危険があります。
✅ 与えてはいけない代表例
- チョコレート・ネギ類・ブドウ
- アルコール・生卵・カフェイン飲料
- 生魚・加工肉・牛乳・アボカド
猫には猫専用のフードやおやつを与えることが、
一番安全で健康的な方法です。
💡「猫が欲しがる=食べても大丈夫」ではありません。
愛猫の健康を守るために、日頃から食べ物には十分注意しましょう。



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