「うちの猫、ちょっとぽっちゃりかも?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、日本の飼い猫の約4割が肥満傾向にあるといわれています。
肥満は見た目の問題だけでなく、寿命を縮める大きな原因にもなります。
この記事では、猫の肥満を見分けるチェック方法と、
今日からできる安全なダイエット法を解説します。
🐱肥満は“病気の入り口”
猫が太ると、次のような病気のリスクが高まります。
- 糖尿病
- 関節炎・足腰の痛み
- 心臓病
- 脂肪肝
- 呼吸器障害
特に中高齢になると、肥満=命に関わるリスク。
健康的な体型を維持することが、長生きへの第一歩です。
🧭理想体重の目安とは?
猫の理想体重は、体の大きさや骨格によって個体差があります。
一概に「○kgが理想」とは言えませんが、一般的な目安は以下の通りです。
| 猫の種類 | 平均理想体重 |
|---|---|
| 成猫(一般的な雑種) | 3〜5kg |
| メスの小柄な猫 | 2.5〜4kg |
| オスの大型猫 | 5〜6.5kg |
| メインクーンなど大型種 | 6〜8kg以上 |
💡同じ体重でも骨格の違いで見た目が変わるため、見た目・触り方でも確認が必要です。
🧩猫の肥満チェックリスト(BCSスコア)
動物病院でも使われる「BCS(ボディ・コンディション・スコア)」を使えば、
見た目と手触りで簡単に肥満度をチェックできます。
| スコア | 体型の特徴 | 判定 |
|---|---|---|
| 1〜2 | 肋骨が浮き出ている/腰骨がはっきり見える | やせすぎ |
| 3 | 肋骨が軽く触れる/くびれがある | 理想体型 |
| 4 | 肋骨が少しわかりにくい/お腹に丸み | やや太め |
| 5 | 肋骨が触れない/お腹が垂れている | 肥満 |
💡背中やお腹を触ったときに「肋骨が指で軽く触れる程度」が理想です。
🧁猫が太る主な原因5つ
① カロリーオーバー
おやつや高カロリーフードの与えすぎが原因に。
「かわいいからついあげる」は肥満の第一歩。
② 運動不足
室内飼いの猫はどうしても運動量が少なくなります。
③ 去勢・避妊後の代謝低下
ホルモンバランスの変化で、代謝が下がり太りやすくなります。
④ 年齢による代謝低下
シニア期(7歳〜)からは、消費エネルギーが減少。
⑤ ストレスや退屈
ストレスで食欲が増す“過食型”の猫もいます。
🍽️猫のダイエット法5つ(無理なく続ける)
① まずは現状把握!1日の摂取カロリーを知る
猫の必要カロリー(目安)は、
【理想体重(kg) × 30 + 70】 × 活動係数
例:4kgの成猫(普通の活動量)
→ (4×30+70)×1.2=約214kcal/日
フードのパッケージを確認し、適正量を超えないようにしましょう。
② ダイエットフードを活用
低カロリー・高タンパクの「減量用キャットフード」がおすすめ。
腹持ちが良く、栄養バランスを保ちながら体重を落とせます。
💡急な断食や極端な減食はNG。脂肪肝のリスクが高まります。
③ おやつの与え方を見直す
おやつは1日カロリーの10%以内が目安。
与えるときは手から少しずつあげて、コミュニケーションの時間に変えましょう。
④ 運動量を増やす
おもちゃやキャットタワーを使って、1日10分でもOK!
猫じゃらしや自動おもちゃで“狩りごっこ”をすることでカロリー消費を促します。
🎯遊びの時間を「朝と夜の2回」に分けるとより効果的です。
⑤ 体重を週1でチェック
ダイエットの成果を見える化することで、継続が楽になります。
猫用のデジタル体重計を使い、毎週記録していきましょう。
🩺健康的な減量の目安
猫の安全な減量ペースは、**1週間で体重の1〜2%**程度。
(例:5kgの猫なら1週間で50〜100g)
⚠️急に痩せると脂肪肝になる危険があるため、
食事制限はゆっくり・計画的に行いましょう。
🧠痩せにくいときの見直しポイント
- 家族でフード量の管理を統一する
- 高カロリーおやつを低脂肪タイプに変更
- 食事回数を増やして満腹感を持たせる
- シニア猫は代謝低下を考慮してカロリー再計算
💞まとめ:ダイエットは“スリムよりも健康第一”
猫の肥満は、生活習慣病の入り口。
でも、無理な食事制限ではなく「少しずつ長く続ける」が理想です。
✅ BCSスコアで体型をチェック
✅ 1日200kcal前後を目安に調整
✅ ダイエットフード+遊びで代謝アップ
🐾愛猫の健康と長生きを守るために、
“痩せる”ではなく“健康を取り戻す”ダイエットを目指しましょう。



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